『若大将 まつしま』

青々とした空は、神々の機嫌によって色を変える。

先日の火曜日は、雷が鳴り響いた日。

某国のオリンピックを哀れんでいるのか、
それともオリンピックを利用して戦争を開始した某国に
神々が怒りを露わにしたのか。

どちらにせよ、久々に雷に怯えた日であった。


どこかで雨宿りでもして暖まろうと思い、
自然に足を向けたのは此処「若大将　まつしま」である。



中では既に男たちが羽を休ませていた。


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店名：若大将　まつしま
住所：豊島区西池袋1-26-5東山ビル1F
営業：00:00 - 24:00　無休
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「若大将　まつしま」は、24時間営業、
メニューが全て315円均一の大衆酒場である（一部定食例外）。
安いからって手抜き等は一切無い。

時間関係なく、様々な職種の者々で賑わう。

ドリンクは生ビール・サワーから始まり、焼酎、日本酒、ハイボール等。
肴は、定番の揚物系から刺身、〆物まで揃う。

若かりし頃は、ここのモツ煮込（ここのは土鍋でたっぷりくれる）と
ゲソ揚げ（マヨネーズたっぷり）に世話になったものだ。


二十代もそこそこ超え、今では....
「すんません、燗酒と揚げ出し豆腐ね。」



ここの燗酒は、
受け皿付の厚手コップと酒が入ったチロリが与えられ自分で注ぐタイプだ。
コレガ良い。

お酌してくれる店も好きだが...孤独な男にはコレガピッタリなのだ。

はぁ....暖まる。



『はいよ、揚げ出し豆腐おまちどおさま。』

葱と生姜を崩し....熱々を頂く。
315円とは思えない質の高さである。

これと燗酒を合わせりゃ、こたえられねぇな...。


お店のおかあさん方とお客さんの会話が店内に響く。
亡くなられた漫画家・赤塚不二夫氏についての話だった。

酒好きとして、漫画家としても好きだった赤塚先生。
ご冥福をお祈りいたします。


さて...ご馳走様でした。

燗酒　×1
揚げ出し豆腐　×1

計630円。この安さは本当に有難い。



私にとって最初の酒場は此処であり、人生最後の酒も此処で終わりたい。